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八女杉(ヤメスギ)

福岡の自然に育つ「美林の八女杉」は建築材・磨丸太材として魅力の国産材

八女杉(やめすぎ)は福岡県八女郡一円から産出される国産材です。八女地域は福岡県の南部に位置し、その土壌は腐植層に富み、地味豊かな褐色森林土となっています。肥沃な土地と、豊富な降雨量に恵まれて育つ八女杉は、木目が美しく、年輪が詰まって赤身が多く「美林の八女杉」と言われています。

建築材として使用すると心材に赤身が多く艶があり、磨丸太材としての使用では通直で真円性に優れる、という美点があります。

江戸時代より、八女地域にあたる久留米・柳川両藩は「山奉行」を設け、松や杉の植林を奨励していました。そんな八女の林業では、民有林の8割強を杉が占めています。この辺りの林地生産力は県平均の値に比べて高いことから、八女が杉の生育に適した土地であることがわかります。八女の人工林には約1000万トンの蓄積があり、年間消費量は16万トンを超えていますが、そのうち利用される材は6万トンに留まっており、八女杉の利用促進が望まれています。

八女の森林と近隣の矢部川の環境を保全するには、山地の適性伐採と適正植林が欠かせません。そのためには八女杉の利用を増加させることが不可欠なのです。これは八女杉だけでなく、他の国産材にも共通する近代の課題となっています。


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