豊かな森林の荒廃を防ぐため認証制度が設けられた国産材の神奈川県産材
神奈川をドライブすると、山の多さを感じる方も多いのではないでしょうか。首都圏に位置しながらも、県の面積の約4割を丹沢大山や箱根といった山々をはじめとする森林が占め、その広さは5000ヘクタールにもなります。
丹沢だけでも札掛のモミ林、大洞の欅林、堂平のブナ林、諸戸の杉林、桧林などがあります。これらの森林から伐採される国産材は「神奈川県産材」と呼ばれます。
最も多く造林されているのは杉です。赤みがありハッキリとした木目が美しく、柔らかい材質は加工が容易で、柱、天井板、壁の内装材などに用いられます。
桧は杉に比べ白く、仕上げ面には美しい光沢があり、独特の芳香があります。耐久性、耐湿性が高く、土台、柱材、内装材に使用されます。
多くの恵みをもたらす日本の森林では、手入れ不足による荒廃の深刻化が問題となっており、神奈川県でも、行政をあげて森林再生への取り組みが行われています。
神奈川県内で生産された素材を、神奈川県内の製材工場等で加工した木材を「神奈川県産材」とし、生産業者と製材工場に対し「かながわ県産材産地認証」が行われます。
この認証を受けた業者を利用すれば、神奈川県産材を利用し、神奈川県の森林育成に貢献することができます。