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北山杉(キタヤマスギ)

室町時代からの伝統を持つ、国産材の北山杉を用いた磨き丸太

北山杉は、京都市北部で産出される国産材です。
その歴史は、千利休により茶の湯文化が完成された室町時代に遡ります。京都市街の西北に位置する北山地方(現在の北区中川を中心とする地域)で伐採、搬出した磨き丸太が、茶の湯文化を支える茶室や数寄屋の建築に重用されるようになりました。

代表的なものには、桂離宮や修学院離宮があります。こうして中川地域は、小野庄や梅ヶ畑庄とともに京都御所に産物を献上する供御人としての地位を授かり、北山杉による磨き丸太の生産、販売を行ってきました。
江戸時代から明治時代には、関西一円へと販売地域が広がり、戦後の近代数寄屋建築の登場で磨き丸太の需要はピークに達しました。

年間を通し気温が冷涼で、夏の暑い日でも爽やかな谷風が吹き、冬は冷たい時雨が続くという谷間の湿気の多い空気が、北山杉を育てる好条件となっています。

4年毎の度重なる枝打ちや間伐などの手入れをしながら、30~50年間育てられた北山杉は、通直で年輪は緻密、皮をむいた木肌はとても滑らかで、独特の色つやを持ちます。

北山杉の皮をむき、割れが起こらないように時間をかけて乾燥させ、木肌を磨いて仕上げるのが北山丸太です。北山丸太は、主に床柱や垂木、飾り柱、壁材などの建築用材として、全国各地で消費されています。


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