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遠野唐松(トオノカラマツ)

遠野地方に育つ紅色の美しい国産材・遠野唐松

岩手県内陸部に位置する遠野市。柳田國男の「遠野物語」の舞台となった町であり、カッパや座敷わらしなどの遠野民話でも知られています。

北上高地の中南部に位置し、四方を山に囲まれた盆地であるこの土地では、冬季の降雪量が少ないものの、放射冷却が起きやすく、-20度まで気温が下がることがあります。そのような厳しい環境に育つのが、国産材の遠野唐松です。


樹齢60年、末口直径30cm以上にもなる遠野唐松は、目がつみ、ヤニは少なく、狂いの少ない良質材です。芯材部はほかでは見られない美しい紅色を呈し、経年とともにその色鮮やかさが増していきます。

沢や小河川の多い遠野地方では、大雨による洪水によって、生活路である橋が流失してしまうというトラブルが頻繁にありました。そのような事態を防ぐため、橋の近くに比較的生長の早い唐松を植えたのが、遠野唐松の育成の始まりと言われています。
周辺では樹齢100年もの立木が、道端や神社周辺に点在し、美しい唐松林を楽しむことができます。


製材し羽目板やフローリング材として使用する際には、あたたかみのある木肌と適度な硬さ、活き活きとした節が生かされます。杢目を際立たせるうづくりにも最適で、優れた耐久性も発揮されます。


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