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栗(クリ・くり)

秋の味覚・栗は、建築の土台やフローリング材としても人気の国産材
栗

国産材の栗は、ブナ科クリ属の落葉広葉樹で、木目がはっきりと表れる環孔材です。北海道西南部より本州、四国、九州に生育し、朝鮮にも分布しています。

辺材は狭く褐色を帯びた灰白色で、心材は褐色です。タンニンを多く含んでいて、年数が経過するにすれ徐々に濃くなり、栗色から黒褐色に変化していきます。

材質は重硬で弾力に富んでいて、保存性は極めて高いものの、加工はやや困難です。釘打ちなどで割れを起こしやすいので予備穴が必要となります。用途としては家具材、器具材、建築用土台、土木材、枕木、杭木などに使用されます。

栗は樹高10mに達し、6月頃に花穂を出し、独特の香りがある淡黄色の細花をつけます。果実の栗は食用として、秋の味覚として馴染み深いですね。

材質が堅く水やシロアリに強いので、日本の建築では古くから土台としてよく使用されてきましたが、床材としても人気があります。
軽く、乾燥後の膨張、収縮が少ない特性や、くっきりとした年輪と広葉樹の硬質感、調和のとれた色味と風合いが、フローリング材、床暖房のフローリング材に適しています。

和のテイストがあり、和風住宅や和風家具の材料として用いられる他、滑らかな仕上がり面は和食器にも合います。


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