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槙(まき・マキ)

耐湿性、耐虫性に優れる国産材の槙は、水場で使用する道具や沖縄の建材として利用します
槙

国産材の槙は、イヌマキ、クサマキとも呼ばれる常緑針葉樹で、本州中部から四国、九州、沖縄などの暖地に自生します。台湾や中国にも分布し、中には20mを超す大木に成長するものもあります。

樹皮は灰白色で浅く縦裂します。辺心材の区分は不明瞭、材は褐色を帯びた黄白色、年輪は注意しないと分からないほどの散孔材です。

枝が多いため材に節が多く、脂気や臭気もあります。針葉樹の中では重硬、水湿やシロアリに強く、保存性・耐虫性に優れた木材。木理は通直、肌目は精で加工は容易です。

縁板、天井板などの板類、屋根板などの建築材、土木材、器具材などに使用され、特に桶類の材として適しています。水槽、箱類、栓、漁網の浮子や指物にも利用します。また、シロアリの害が多い沖縄では一級の建築材とされるほか、漆器木地にもなっています。

雌雄異株の樹木で、5月ごろから花をつけ、9~10月頃実を付けます。生垣や庭木として植えられる羅漢槙は、槙の変種です。静岡地方では、よくミカン畑や茶畑の周囲に、垣根のようにして植えられているのを見ることができます。

この属の樹種は世界に約80ほどあり、熱帯アジアにも生育する同属の樹種は、日本にも少量輸入されていました。


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