美しく葉をそよがせる街路樹・ポプラは軽く優しい風合いの国産材にもなります

ダ・ヴィンチの描いた「モナリザ」がポプラ材に直接描かれていることをご存知ですか?
街路樹としても身近な国産材・ポプラは、セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)とも呼ばれるヤナギ科の落葉広葉樹です。主に北米に分布する木ですが、現在は日本を含め世界中で栽培されています。
北海道の美瑛町にある美しいポプラの木は観光名所として有名で、CMやドラマの撮影などによく利用されています。
ポプラの学名「populus」には「震える」という意味があり、ポプラの葉が微かな風にもサラサラとそよぐことからこの名が付けられたと言われます。
春に花を咲かせ、花が終わると綿毛付きの種子が大量につきます。この種子が風に飛ばされ、ポプラ並木のある街では、地面が真っ白になることもあるそうです。
成長が早く高木となるものの、高さの割には根が大きく張らないため、台風などの強風で根ごと倒れることがあります。
材木としてのポプラは散孔材で、辺材は白~黄白色で広く、心材は淡褐色となっています。
その材質は軽くて弱く、耐朽性は低く、切削すると毛羽立ちが出て、仕上げに時間がかかることがあります。
用途としては、マッチの軸木、包装材、パルプ材、フローリング材、ランバーコア(3層構造の板材)の芯、楽器などに使われます。