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クヌギ

植樹としても身近な国産材のクヌギは、まるごと利用されています

岩手県や山形県以南地域で、特に北部に多く分布する国産材のクヌギは、低山地や平地に生育する広葉樹です。薪や炭の材料とするために里山の木として植えられたものも多く、公園の植樹などで身近に見ることができます。

生育が早いのが特徴で、植林から10年ほどすれば木材として利用可能になります。また、一度伐採してもすぐに芽が出て、同じように育っていきます。

材質は硬く、強度があるものの割れや変形が生じやすいため使用が難しい木材ですが、近年はその蓄積量を活かすため、乾燥処理などについて研究がなされ、家具材としての利用が模索されています。

建築材や器具材、船舶の材料や薪のほか、耐朽性の高さから杭や神社の鳥居に用いられたり、椎茸栽培のほだぎに使用されています。

クヌギの幹からは樹液が染み出ていることがあり、この樹液を求めたカブトムシやクワガタなどの昆虫が集まる樹として有名です。そのため昆虫採集家にとってクヌギの樹の表面のチェックは欠かせません。

また、その実は独楽などの玩具として、樹皮はつるばみ染めの染料やボンソクという生薬として、落ち葉は腐葉土として利用されるなど、まるごと活用される、日本人の生活に密着した国産材です。


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