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吉野杉(ヨシノスギ)

高級ブランド杉の国産材・吉野杉は、最適な環境と管理で育てられています

日本三大人工美林のひとつ、吉野の杉林で採れる国産材「吉野杉」。

吉野杉が生育する奈良県中南部の川上村、東吉野村、黒滝村を中心とする吉野林業地帯は、海抜300~800m、平均気温14度、年間降水量2500mm、積雪は年数回で50cm以内と杉や桧の育成に大変適した環境です。
栄養分に優れた土壌は保水性、透水性が極めて高く、伝統ある人工管理と製材技術も、吉野杉の品質を高めています。

数多い杉の国産材の中でも、吉野杉は高級ブランド材として有名です。

伐採後は、半年ほど林の中に放置して、その葉から水分を放出させる「葉枯らし」という乾燥処置の後、斜面の多さからヘリコプターを使用しての搬出も行われています。

江戸時代~昭和の初期頃には、酒樽などの原料に使用するために、1ヘクタール当たり8,000~10,000本もの植栽が行われました。
その後、弱度の間伐を多く繰り返し、大径木の生産を目標に80年以上の育成期間をとる「長伐採」が施行されています。
こうして採れた吉野杉は、年輪幅が狭く、完満通直、節がなく色目が良いことから、木材として高い評価が得られているのです。

楢や桜に比べ軽く、加工はしやすいものの、乾燥による割れや歪みが発生しやすいため、あまり高級な家具などには使用せず、身の回りの品に多く使用されています。


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