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青森ヒバ(アオモリヒバ)

今も多くの林が残る国産材の青森ヒバには殺菌・防虫成分などの効能があります

木曽ヒノキ秋田スギと並び日本三大美林のひとつである国産材・青森ヒバは、幕政の時代に厳しく統治・保護されたヒバ山にあったために、今もそのままの美しい姿を遺しています。

その面積は61000ヘクタールにもなり、木材の蓄積量としては木曽ヒノキの約3倍、秋田スギの約7倍と言われます。ヒバ林のほとんどは青森県内に生育し、下北半島、津軽半島の山間部では、濃い緑色のヒバ林を随所に見ることが出来ます。

ヒバは「明日はヒノキになろう」の意味で「アスナロ(翌檜)」の名でも親しまれる樹木です。その樹脂には、殺菌性の強い精油成分「ヒノキチオール」が含まれ、特有の匂いがあります。ヒノキチオールには殺菌成分の他に防虫効果もあり、シロアリ、ゴキブリ、ダニ、蚊などを寄せ付けない効果があるとされているほか、近年ではアトピー性皮膚炎の治療にも、青森ヒバの成分が役立てられています。

900年前に建立された中尊寺の金色堂がヒバづくりであることからも分かるように、耐久性、耐朽性にも優れた木材です。さらに水湿への耐性が優れており、カビの発生を抑制する作用もあることから、湯船をはじめ水廻りで使用されることが多い木材です。高温多湿な日本住宅の土台として適し、構造材や造作材としても利用されています。


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