信州で多く見られる信州唐松は色々な表情を楽しめ安心して使用できる国産材
森林資源が豊富な長野県において、全域に広く植栽されているのが信州唐松です。信州の広大な人工林の99%は針葉樹林であり、その55%を唐松が占めています。
寒冷地に適応するために冬に葉を落とす落葉針葉樹であり、厳しい冬に耐えながら地域の林業者によって大切に育てられる国産材です。
信州唐松の魅力は、美しい木目と奥深いつやです。
辺材は白色、心材は褐色を呈し、木材としては赤味があり、明るい表情となります。外壁材、外塀材、内壁や腰板など、様々に使用されますが、フローリングや天井などにインテリアのアクセントとして使用するのもおすすめです。
経年変化によって、また違った落ち着きのある表情を見せる木であり、使い方によっては昔ながらの落ち着いた雰囲気を醸し出したり、モダンな雰囲気を作ることもできます。
調湿性が高くダニの繁殖も抑制できること、断熱性・吸音効果の高さ、再生可能資源であることなどの魅力がある一方で、加工の仕方によっては伸縮、ソリ、ヤニ、ひび割れの可能性があること、経年変化により色あせがでること、材の曲がり、ねじれが多少発生するという点には注意が必要です。
ねじれ等の課題は、地元の生産加工業者の長い取り組みにより改良技術が蓄積され、そのつややかで美しい木材を問題なく利用できるようになりました。