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天竜杉(テンリュウスギ)

国産材針葉樹の中でも最優良材のひとつとされる天竜杉

静岡県そして南アルプスの西南部に位置する静岡県浜松市天竜区は、その面積の90%が山林で占められ、この地域で生育する国産材は「天竜杉」と呼ばれています。

天竜川流域の恵まれた自然環境にある、日本三大人工美林のひとつでもある天竜の林には、良質の杉や桧が生育します。

江戸時代から人口造林が行われていましたが、明治時代に金原明善という人物が、天竜川の氾濫を契機に河川改修に自費をもって取り組み、治山・治水の考えから本格的に植林事業が始めたのが、天竜の杉林の起こりとなっています。


天竜杉は、国産針葉樹の中でも第一級の最優良材とされ、曲がりが少なく、節部への皮の入りも少ないのが特徴です。

心材は耐久性が高く、長期の水湿にもよく耐えるほどの耐水性を誇ります。渋い赤みを呈し、艶やかな木肌。脂が強いこともあり、柱や内装材としてカンナを掛けたあとの輝きが強く、表面塗装の必要がないほどの美しい光沢があります。

木理は通直で緻密、狂いが少なく、加工性に優れ、特有の芳香、心地よい肌触りが気持ちの良い材です。柾目で揃えられた木目には、高級感が溢れます。

天竜杉は、杉の中でも高い強度を持ち、土台、柱材、縁甲板、腰板などに用いられ、内外装ともに使用可能です。


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