一戸建てなどを建築する際、新築でもリフォームでも使用される国産材。
「国産材ってなんとなく良さそう」と感じる方は多いのではないかと思いますが、外材ではなく国産材を使用することは、国内地域に対して、様々なメリットがあると言えます。
まず、国産材を使用することは、地域住民を災害から守ることにつながります。住宅に使用する国産材を育てるためには、何十年もの歳月が必要です。これには、地域の人々に支えられた適正な林業再生活動が欠かせません。
森林を育てることによって、例えば大雨でも雨水を一時貯蔵し洪水を防ぐことができ、木の根により土砂崩れを防止することができる等、災害対策に繋がるのです。
また、身近にある国産材を有効活用することで、離れた地域の木材の過度な消費を抑え、運搬のために使用するエネルギーも削減でき、総合的に資源の無駄遣いを防ぐ「エコ」に繋がります。
その土地で採れた国産材を、その土地の建築に使用すれば「地産地消」です。国産材を中心に、森林維持、育成、木材生産、加工、建築と産業活動、地域経済を活性化することができます。
さらに、その土地で育った木材は、その土地の風土に適しているということ。その木材を使用して建てた住宅は、地域の気候・風土に合った家であるのです。