国産材を知ろう

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伐採の時期

伐採の時期を迎えた国産材の森林が放置されてしまう日本の林業の背景とは。
伐採

戦後の復興の時期、建物をどんどん建築しなければならず国産材の需要が急増しました。 しかし戦時中の乱伐などもあり供給が追いつかず、木材不足のために価格が高騰。

そこで日本政府は拡大造林政策として、里山の雑木林や天然林などを伐採し、その場所に、成長が比較的早く木材として使用しやすい針葉樹の人工林を多く造成したのです。
これが「造林ブーム」に繋がり、わずか20年ほどの間に、現在の人工林の実に40%が造林されたといいます。

木材が成長するのには何十年もの時間がかかります。その間、国産材の価格高騰が続く中で、木材輸入が全面自由化されました。

建築業界の流れとして、大量のロットで安定供給が出来る輸入材が多く使われるようになり、国産材の価格が下落した現代でも、国産材自給率は20%程度と低迷する状態になってしまったのです。

造林ブームで植林された国産材は既に立派に成長し、多くの森林で伐採の時期を迎えています。

しかし国産材の消費がなかなか上がらないため、間伐や主伐を行っても採算が取れず、林業の継続が困難となり、森林は放置され荒廃が目立っていると言われます。

伐採の時期を迎えた国産材を伐り、また植えて育てるというサイクルを回すためには、国産材が消費され、資金を林業に還元する必要があるのです。


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