住宅を建てる際に建材を選ぶ機会がありますが、国産材と外材ではどのような違いがあるのでしょうか。
国産材は流通量が少なく、なかなか思うように入手しにくいのに対し、外材は太くて大きいものがいくらでも採れ、欲しいものを欲しい時に簡単に揃えられる、という違いがあります。
外材は育ちが良すぎるものが多く、年輪が大きいという問題があります。年輪が大きいと、乾燥による変形が大きくなってしまうのです。
逆に国産材では、径の大きな原木が少なく、曲がりの多い木などでは、寸法足らずになってしまうケースが出てくることや、建材として商品化するまでの期間にも手間をかけてやる必要があります。
国産材の特徴の一つとして、日本の気候風土の中で育ったために、建材としても風土にあっている、ということができます。
外材でも中には腐食に強い樹種もあるものの、例えば欧州の材木などは、日本の風土では腐りやすく、シロアリにも弱くなります。こういった耐久性の違いなども、それぞれきちんと確認をして選びたいものです。
国産材の流通の問題には、昔からの林業のあり方など、様々な要素が関係してきますが、住宅に住む側としては、どの木材で建築するのかというのは、実はとても大切なポイント。それぞれの違いを確認し、納得のいく選択をしたいものです。