街路樹としても身近な国産材の広葉樹にはこんな特徴があります。
国産材にも実に様々な木がありますが、大きく分けて、木はその種子や葉の形状から広葉樹と針葉樹に分けられます。
樹木の祖先は針葉樹とされており、広葉樹は、針葉樹の中のある種が、太陽光を多く浴びられるように葉を広げ、変化したものと考えられます。
広葉樹の代表的なものには、ケヤキ、クリ、ナラ、タモ、キリ、ブナなどがあります。比較的暖かい地方に分布し、葉が広くて平らです。落葉樹と常緑樹とがあり、日光を得るために枝葉を大きく横に広げた形状となっています。
年輪ははっきりしていない場合があり、その木目は複雑に変化し美しい模様を表すものが多いようです。
材質は重くて硬く、加工しにくいものの丈夫であり、建材では主に家具や造作、フローリングとして使用されています。多くが自然木で、虫が好む香りを放つものがあります。
中には上記のような特徴には当てはまらず、キリのように柔らかい材質の広葉樹もあります。
広葉樹はよく街路樹として植えられています。ケヤキやクスなど、立派に育つ木も多く、夏場には日陰をもたらしたり、生活の潤いとなるものですが、あまりにも太く大きくなりすぎると、信号が見えなくなったり、倒れた際の被害が問題になり伐採されることがあります。
本来であれば廃棄されるそれらの木の一部は、家具工房などに持ち込まれ、国産材の家具として再生されているそうです。